除湿剤で溜まった水の捨て方~こぼした時の対処法や危険性は?除草剤として利用可能?
除湿剤を置いておくと水が溜まりますが、この水の成分は危険なものなのでしょうか。
またこの水の捨て方や、万が一こぼした場合の対処法、そして庭に撒いて捨てた場合には弊害があるのか、除草剤として利用できるのかなどについてご案内しています。
除湿剤の成分や仕組みとは?危険性はあるの?
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除湿剤の有名どころと言えば、水とりぞうさんやドライペットが挙げられると思いますが、これらに使われているあの白い丸い小さな粒は塩化カルシウムという成分です。
そして除湿が出来る仕組みは、個体の塩化カルシウムの水分を吸収すると液体になる潮解性という性質を利用して除湿しています。
ですからあの溜まった水は正確には塩化カルシウム水溶液という液体なのです。
◆塩化カルシウムは危険?
塩化カルシウムは除湿剤の他に 融雪剤、防塵、結防止剤 、食品添加物としても使われていますから、私達の生活に大変身近な物質です。
ということで危険な物質ではないことは分かりますが、直接触れてしまった場合に皮膚炎を起こす場合があるので注意しなくてはいけません。
もし皮膚に触れてしまった場合は流水でよく洗う必要があります。
また、もし子供が塩化カルシウムを誤飲してしまった場合は吐かせずに、水か牛乳を飲ませてから病院を受診してください。ただし、かなり苦いので大量に飲む心配はないと思われます。
除湿剤に溜まった水の捨て方とは?庭にまいても大丈夫?
除湿剤に溜まった塩化カルシウム水溶液は大量の水と共に排水口に流しましょう。
もし氷のような固まりがあるようなら40℃くらいの湯で溶かして同じように流してください。
また、除湿剤の水が透明でなく茶色だった場合ですが、これは部屋が汚いとかではありません。
除湿剤用の塩化カルシウムには不純物が混ざっているためにそれが鉄分だと錆びて茶色い水になることがありますので、こちらも同じように処分して大丈夫です。
◆除湿剤の水は庭に撒いて捨てても大丈夫?
塩化カルシウム水溶液は弱アルカリ性の水溶液ですので、庭などに撒くと土壌の質が変わったり、鉄の水道管を錆びさせてしまうことがありますので撒いて捨てるのはやめましょう。
◆除湿剤の水には除草剤として利用できる?
塩化カルシウム水溶液を草木にかけると、いわゆる塩害を起こして枯れてしまいます。
なので確かに除草効果があると言えるでしょう。
ただ上記のように弊害もありますから販売メーカーの処分方法に従ったほうが無難だと思います。
除湿剤の水をこぼした場合の対処法とは?
塩化カルシウム水溶液は軽くふき取っても成分が残っていると、湿気を吸う性質により空気中の湿気を吸い続けてしまうためいつまでも乾かずベタつきが残ることになります。
なのでこぼしてしまった場合には、ゴム手袋をし、ゆるくしぼった雑巾で水を移すように拭いてさらに乾いた雑巾で吸い取るようにします。
そして、ベタつきが完全に取れるまでこの水拭きと乾拭きを繰り返してください。
ですから小さいお子さんや猫などペットを買っている場合はこぼれることがないように特に注意するようにしましょう。
まとめ
普段何の気なしに使ってきた除湿剤ですが、あの溜まった水はただの水ではありません。
有害ではないですが、取り扱いには注意して使用するようにしましょう。